初めての入院
初めての救急センターで、初めてレントゲンとMRIの撮影があった。
救急車で運ばれるという大事になっていたこともあるが
問診だけで食あたりと診断された時とは大違いだった。
そして、はじめて、腸閉塞と診断された。
運ばれた病院で運がよかったことは、救急で運ばれたにもかかわらず
早朝からイレウス管を挿入してもらえたことだ。
耐えすぎた時間が長く、腸がかなり張ってしまっている状態になっていたらしく
早急にイレウス管を挿入する必要があったようだった。
医師は、鼻の穴より大きいのではないかと思えるような管を、鼻から入れるという。
無理だと思いながらも、躊躇なく鼻へ差し込まれていく。
少しずつ奥へと入っていく管は不快感しかなかったが、
イレウス管を入れ終わったというアナウンスで終わった安堵感と、
ある程度腸から液が抜き取られ、傷みが軽減したこともあり、
いつの間にか眠ってしまっていた。
気が付くと、いつのまにか日勤の医師もそろっていて、顔を覗き込まれた状態で
病室のベッドの上にいた。
「このまま入院です」と告げられ
会社へ入院する旨を連絡した後、
徹夜明けの体は、とにかくだるく、
この日は1日中寝ていた。
続く
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