初めての入院 5日目から退院まで
5日目は、点滴で過ごし腹痛、嘔吐にならなかったので
6日目から食事が始まった。
そして、腸といえばの定番である大建中湯(漢方薬)が処方された。
腸の動きをよくするのには、これくらいしか処方できる薬らしきものはないらしい。
食事は、3分粥から始まったが、お腹に入れると若干の張った感じはあっても
詰まったような感覚にはならなかった。
順調に食事レベルは上がっていき、
6日目5分
7日目7分
8日目全粥200g
9日目全粥250g
10日~13目全粥300g
全粥を3日間食べても問題なく、2週間で退院となった。
退院後は、何を気を付ければいいのか全く分からず
毎日やらなければならないこととして、最初に食に関する本を参考にしてみることに…。
整腸作用や、腸の動きを活性化すると言われている食べ物
リンゴや蕎麦、なし、いちじく、バナナ、
意外だったのはアンコなど。
しかし、結局最後に出てくる説明は
腸の状態を整えると期待されている食べ物であって
腸の状態をかならずしもよくするものではないということ。
おそらく腸にいいと思うよ~っていうオチ。
医学書ではないので仕方のないことではあったが、
ネット上にあふれている”といわれています”や”、”と考えられています”といった
結局最後は参考にできないといった類とほぼかわらない…。
要するに、どうしたら良くなるのか、自分の体で試してみる他に
何が自分に合っているかを知る方法がなかった。
そして、食事に気を付けながら、本屋さんや図書館で
「腸」という文字の入った本を目に入っただけ読んでいった。
ある本には、人の口から肛門までは、一本の川のようなものであって
水の流れが止まれば食べ物が詰まりやすくなる
と書いてあった。
しかし、水を飲むと胃液が薄まるので、食事とは相性が悪い。そのため、食事をする30分前に水を飲んで腸内に川の流れを作っておくことが大切とのこと。
常に腸に流れている川を干上がらせないようにするために
退院からしばらくは、常に水2リットルのペットボトルを仕事場のデスクに置き
飲む回数を刻む生活を始めた。
そしてまた別な本には、便秘がちな人は、コーヒーエネマという、
おしりから、薄めたコーヒーを入れて浣腸のような使い方をする便秘対応方法もあると書いてあった。
コーヒーや、緑茶などの嗜好品は口から入れると、胃壁、腸壁を汚すが、
薄めたコーヒーをおしりからは体にいいらしい…。初めての腸閉塞症状が出た時は、浣腸を処方されたことがあり、使えるのだろうかと思いもしたが、おしりから入れるのは、機材をそろえなければならず、安全面で専門医にやってもらうことが望ましいようだった。
なので、口から肛門までは1本の道でつながっているので、
気休めにしかならないとしても、コーヒーは口から入れて腸まで流れているイメージをもつことにした。
入院中はコーヒーやお茶など、胃腸に負担がかかる飲み物は禁止はされていたが、
腸閉塞になる前に飲んでも、毎回腹痛になっていたわけではないので、コーヒーも、毎朝1杯は飲むようしてみた。
以来、コーヒーが便の出るスイッチのようなルーティーンにはなってしまったが
胃腸が汚れることは、詰まるより、ましに思っていた。
本を読んでみて、腸について唯一わかったことは、腸にとって一番良い状態は
何も入っていない「空の状態」のときであって、空腹の状態をキープすることだった。
さらにありがたいことに、お腹がグぅ~っと鳴ると、若返りホルモンがでるので、人前では恥ずかしくても、うれしい鳴き声でもあった。
しかし、実際に空の状態を目指そうと思うと、体を動かすエネルギーがなくなるので
日々の食事を気を付けるという話に戻ってしまうのだが、
休日の前日の夜から食事を抜き休腸日を設けることで対応してみた。
一般人が手に入れられる文献では、小腸に関する情報は、大腸とまとめられて書かれていて、大腸が9割9分、残りの1分程度が小腸の情報ページだった。まだまだ、未知の世界で、
本当に正しいかはわからないが、ある医師の考えとして、参考にさせてもらった。
そして、退院後の経過検診外来の時に、担当医だった人が異動になることを聞き
わたしもともに、大学病院の紹介状をもらい、転院することになった。
もし、再発するようなことがあったら、今回のようにひどい状態になる前に
受付時間外でも大学病院の緊急入口からへいつでも来てください。と。
ところが、数か月後、再発してしまうことになり
言われた通り簡単に事は進まなかった…。
参考にしたすべての本には、前提が抜けていたことに気づけていなかった…。
どの本も、腸閉塞については触れらていなかったのだ…。
続く。
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