腸閉塞で6度目の入院
5度目の入院から1年後、新型コロナが流行しているときで
そして、その日は新しい現場の初出勤の前日だった。
腸閉塞のような症状が起き、休むと非常に決まずい気持ちから、救急車を呼ばず、家で腹痛に耐え、吐きながら、うなだれていた。
救急車を呼ぶと、2週間近く入院することになってしまうからだった。
会社に雇われていると、自由に休めないすごくつらいと思う瞬間だ…。
夜のうちに何とかなってほしいと思っていたが、治ることはなかった。
幸い新しい現場のプロジェクトが遅れており、腹痛の起きた翌日の木曜日は休むことができた。
そして、金曜日に這ってでも病院に行き、次いつ出勤できるのか、診断書をもらってこいという話になった。
動くのも辛いことを、腸閉塞になったことがない人たちには分からないのだ。
雇われている身は本当につらい…。しかし、ここ15年近く突発的に動けなくなるほどの腹痛が繰り返される状況続いている自分には、仕事があるだけありがたいと思わざる得ない状態だった…。悔しい体だ…。
そして、木曜日の夕方くらいに、便が出始めたので、なんとか動くことができる状態にまでは回復できた。便が出始めた直後の状態で、診療所へ向かい、昨日の状況も説明したが、腸閉塞ではなく、急性腸炎だと診断された。
現状の症状で診断するしかないので、腸閉塞ではないという結果を会社に伝え、3日後の月曜日から出勤することになった。
腸の炎症を抑える薬を飲みながら出勤していたが、
1か月後、動けないほどの腹痛と嘔吐、そして、水分が全く取れていないので
両足が釣り、寒気まで出てきてしまう状態にまで悪化する腸閉塞を起こしてしまう。
横になった状態から動くこともできなくなり、救急搬送されることになった。
そして、搬送された後、今回も不思議な現象が起きた。
レントゲンを撮り腸閉塞と診断された後、すぐに便意があり、大量に便が出始めた。
しかし、吐き気と腹痛も続いた。
そして、熱があったことから、新型コロナが流行していたこともあり、点滴と、胃管挿入後、PCR検査の結果が出るまで隔離された。
結果は陰性ではあったが、結果が出るまでの間は、
トイレも専用のものがついている個室を利用できた。
おかげで、結果が出るまでの5時間くらいの間に、
何度も便意が来たが、すぐにトイレを利用することができた。
お腹もすっきりしたので、今回はすぐに退院できるかと思ったが、
血液検査で、異常値が出てしまい、イレウス管を入れないと腸が壊死する可能性があると
の結果が出てしまい、イレウス管を挿入することになってしまった。
ところが、不幸中の幸いとでもいうべきか、イレウス管を挿入される辛さに耐えたことで、ついに繰り返される腸閉塞の原因となり得そうなものが見つかった。
同じ病院に4回目の入院ということもあり、原因不明はあり得ないので、何としても見つけてあげたいという医師のおかげで、
イレウス管を入れた状態で、原因を見つけられるまで、お腹の上から、手でぐりぐりとこねくり回すということをした。
レントゲン撮影をしながら、腸の状態を確認し、問題となり得そうな個所が2つみつかった。
1つは、イレウス管は通常大腸に向かって進んでいくが、途中でイレウス管が大腸ではない方へ進み止まっていた。
本来1本道になっていなければならない小腸が、途中で別な場所へ伸びていた。そこへイレウス管が侵入して止まっていた。
メッケル憩室と疑われるものが見つかった。
イレウス管が非常にまれな進み方をしたらしい。
血液検査の数値が異常になった原因の1つだったのかもしれない。
そしてもう1つは、腸をこねくりまわりたところ、他と比較して細くなっている場所が
見つかった。
ダブルバルーン検査では見つからなかったが、ダブルバルーン検査では内側の映像を映すだけなので、見つけるのが困難でもあるらしい…。
ダブルバルーン検査は何のためにやったんだろうか…。
得てして、
何度も炎症を起こしてしまっていたので、今回見える形で症状が出たのかもしれないが、6度目のの入院ではついに原因となり得るかもしれない箇所を見つけることができた。
何度も入院をしているが、今回見つかった場所付近で
毎回詰まっていたらしいので、十中八九ここだろうとのことだった。
あとは、手術するかどうかを自分で決めることになった。
そして…
腸閉塞専門外来がある病院の紹介を受ける
何度も入院し、イレウス管を挿入、絶飲食して、よくなったら退院をする
そんな生活を繰り返してる折、
親戚から腸閉塞専門外来がある病院を紹介される。
他にも似たような症状を持っている人がいて、その人がどの有名な病院に行っても治らなかった症状が、腸閉塞専門外来がある病院を受診したところ、数年腸閉塞を患わずに
過ごせているとの情報がもらえた。
手術することで、より腸閉塞になりやすい体になるかもしれず、手術をやるもやらぬも
不安しかない状態で、セカンドオピニオンとして、他の病院を受けられるというのは
非常に頼もしかった。
千葉の病院の看護師さんも、他の病院の先生の話を聞いてから決めることを勧めたいとおっしゃってたので、即決してはいけないことなのだろう…。
千葉の病院の先生にも相談したところ、もし受診したい病院があれば、紹介状を書くとのことでわりとスムーズに話は進んだ。
ただ、今回入院した病院の先生たちは、誰一人として、北里大学を知らなかったそうで
今回紹介状を依頼したことで初めて知ったとのことだった。
有名な病院と思っていただけに、医師の間ではあまり知られていないということで、少し不安にはなってしまった…。
知らなければ、知らないのが病院ではあるが、北里研究所病院は、腸閉塞を患っている人たちの界隈では、結構有名な専門病院らしく、早くても1月待ち、長ければ半年待ちというのもあるような病院らしかった。
いざ、予約連絡をしてみると、新型コロナが流行しており、東京にある病院にはあまりかかりたくないのか、来週には受診できるという…。
ところが、サラリーマンの常というべきか、2週間仕事を休んでいるので、ひと月は仕事に復帰してほしいという命令を受けてしまう。
それでも、一歩前に進めるならと、ひと月後に予約をいれ、北里研究所病院へいける予定だった。
しかし、残念なことに予約した1日前に、腸閉塞が発症してしまう…。
続く…。
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